Rev.131017
酸化ストレスマーカー(タンパク質酸化損傷)
Protein Oxidation Biomarkers 日本老化制御研究所"
ジチロシン(DT)測定キット
Dityrosine ELISA kit
(本製品は研究用試薬です。)
販売休止
【新しいタンパク質酸化マーカー】
チロシン残基は、タンパク質酸化における主要ターゲットの一つであり、関与する活性分子種の種類により ニトロチロシン、ジチロシン、ハロゲン化チロシンなど多様な修飾物が生成されることが知られています。
ジチロシンは、タンパク質中や遊離のチロシンが酸化されて形成されるチロシン2量体です。紫外線、放射線、過酸化水素、 ペルオキシダーゼによりチロシルラジカルを中間体として形成されます。動脈硬化病巣において検出されるほか、コラーゲン、 エラスチンといった結合組織中にも検出されています。 ジチロシンは尿中においても検出され、非侵襲的に測定可能な、新しいタンパク質酸化マーカーとして期待されています。
本キットはサンプル中のジチロシンを簡便に測定するELISAキットです。主な測定対象はヒト尿です。
【製品仕様】
● 測定対象: 尿サンプル
● 特異性: ジチロシン(チロシン2量体)に特異的
● 測定レンジ: 0.05~12μmol/L
● 測定波長: 450 nm
● 容量: 96 wells
● 所要時間: 一晩 + 2時間
● 保存条件: 冷蔵(禁凍結、2~8℃)
● 有効期限: 製造後18ヶ月(本体側面に記載)
【参考文献】
1) Kato Y, Wu X, Naito M, Nomura H, Kitamoto N, Osawa T.
Immunochemical detection of protein dityrosine in atherosclerotic lesion of apo-E-deficient mice using a novel monoclonal antibody.
Biochem Biophys Res Commun. 275(1), p11-15 (2000).
品名 商品コード 容量 価格(税込)
ジチロシン測定キット KDT-010 96 wells 販売休止
【ご注意】 弊社の提供する試薬、受託分析サービス等は全て研究用です。研究以外の用途(臨床検査/診断/医療行為等)には使用できません。
 
【必要な器具・試薬など】
●蒸留水: プレート洗浄液の調製用
●生理食塩水(0.9% NaCl): サンプル希釈用。PBSや洗浄液は、サンプル希釈に使用できません。
●10~50μL用マイクロピペット及びチップ: 試薬の分注
●8チャンネルマイクロピペット及びチップ(50~250μL): 試薬の分注
●8チャンネルマイクロピペット用トレイ: 試薬の分注
●低温インキュベーター(4~10℃)または冷蔵庫: 一次抗体反応用
●マイクロプレートリーダー(測定波長450nm):  
【キットの構成】
●DT固相化プレート: 96穴 x 1枚(8×12ウェル分割式) プレート洗浄液で洗浄してから使用します
●一次抗体試薬: 1本(約 7mL) そのまま使用します。
●二次抗体: 1本(凍結乾燥品) 第二抗体溶解液に溶解して使用します。
●二次抗体溶解液: 1本(約 12mL) 第二抗体の溶解に使用します。
●発色試薬(TMB): 1本(約 12mL) そのまま使用します。要 遮光。
●反応停止液: 1本(約 12mL) そのまま使用します。
●プレート洗浄原液(5倍濃縮): 3本(約 25mL) 4倍容量の蒸留水と混合して使用します。
●DTスタンダード(6レベル): 各1本(約 0.5mL) そのまま使用します。
●プレートシール: 2枚 第一抗体反応、第二抗体反応の際に使用します。
【測定プロトコル】
1) サンプル調製: 必要に応じてサンプル調製を行います。ヒト尿の場合、生理食塩水(0.9%NaCl)にて4倍希釈します。
2) プレート洗浄: 使用直前に、調製済みプレート洗浄液250μL/wellにて3分 x 3回、プレートを洗浄します。
3) サンプル分注 スタンダードおよび希釈済みサンプルを、正確に50μL/well分注します。
4) 一次抗体分注 一次抗体試薬を、正確に50μL/well分注し、プレートシールで密封、2~10℃一晩静置します。
5) 洗浄 液を捨て、調製済みプレート洗浄液250μL/wellにて3回洗浄します。
6) 二次抗体分注 二次抗体試薬を調製し、全てのウェルに100μL/well分注、プレートシールで密封、室温にて1時間静置します。
7) 洗浄 液を捨て、調製済みプレート洗浄液250μL/wellにて3回洗浄します。
8) 発色試薬分注 発色試薬を全てのウェルに100μL/well分注、アルミホイル等で遮光し、室温にて15分間静置します。
9) 反応停止液分注 反応停止液を全てのウェルに100μL/well分注、450nmにおける吸光度を測定します。
10) DT濃度算出 スタンダードおよびサンプルwellの吸光度から、サンプル中のDT濃度を算出します。
  ※ ご使用前に、キットに同梱の使用説明書を必ずお読みください。
【ご注意】 弊社の提供する試薬、受託分析サービス等は全て研究用です。研究以外の用途(臨床検査/診断/医療行為等)には使用できません。